子宮内膜症
子宮内膜やその類似組織が子宮内膜以外の場所で増える良性の病気です。
・生理のある女性の約10%には、子宮内膜症が認められると報告があります。
・20-30歳代の女性に発症する事が多くあります。
・女性ホルモンの影響によって、増悪することがあります。
・閉経をむかえると、子宮内膜症は改善していきます。
・生理痛がひどくなる 月経困難症 が主な症状です。
不妊症の原因になることがあります。
・できた場所によって、様々な症状が認められます。
子宮の裏側 : 便秘症、性交痛、排便時の痛み など。
子宮の筋肉の中 : 月経困難症や過多月経 など。
卵巣の中 : 月経困難症や排卵障害。不妊症 など。
【検査方法】
1.超音波検査(エコー検査)を行なって、子宮や卵巣の状態を診察します。
超音波検査(エコー検査)は痛みなくすぐに終了します。
2.生理の出血が多くなる 過多月経 の方には、貧血症状の状態を血液検査で調べます。
3.CA125(腫瘍マーカー)値を血液検査で調べて、疾患の程度や悪性所見の有無を調べます。
【原因は?】
女性ホルモン(エストロゲン)の関与が指摘されています。
卵管から生理の出血がお腹の中へ広がることが原因との説が有力視されていますが、
明確な原因については判っていません。
【治療方法】
子宮筋腫によるさまざまな症状について、個別に治療を行います。
1.貧血の改善。 飲み薬や点滴を用いて改善を図ります。
2.月経困難症状の改善。 痛み止めや漢方薬、ピルを用いて緩和します。
3.過多月経の改善。 漢方薬、ピルを用いて緩和します。
4.増大の抑制。 漢方薬、ピル、Gn-RH agonist製剤を用います。
5.手術が必要な場合は 高次医療機関へ紹介させていただきます。